外科専門病院として発足した竹下病院も70年の時代を超えてお陰さまで変遷を重ね発展することができました。この間、外科医療、特に消化器外科部門も時代と共に目覚しく進歩し、現在では胃がん・大腸がんを主体とする消化器がんは患者さんの負担の少ない腹腔鏡での内視鏡手術が主流となっています。当院でも高知大学医学部内視鏡外科教室と連携し、術後の化学療法を含む最新の治療に積極的に取り組んでいます。更に他の領域のがんについても高知医療センターや高知赤十字病院等との連携で皆様のご要望にお答えして参ります。
また当院では、訪問看護ステーション、居宅支援事業所、デイサービスを増設し、在宅ケア・訪問診療にも取り組んで行く事と致しました。介護や福祉でも時代に則してお役に立てる病院として頑張って参ります。
更に今まであまり力を入れてこなかった検診部門にも医療スタッフの増員により拡充を図って参ります。会社一般検診、成人病検診、特に日本人の死亡原因のトップを占めている各種がん検診(消化器がん、肺がん、前立腺がん、婦人科がん等)に人間ドックを主体に当院の総力を結集して取り組んでいく所存です。
引き続き新たな歴史の一歩を踏み出す竹下病院に、倍旧のご支援を賜りますようお願い申し上げます。
2023年1月1日より特定医療法人竹下会 竹下病院院長として着任いたしました。
当院は1947年より高知の地で開業し、2017年に建て替えを行い、今年で76年目を迎えます。
この間、外科、泌尿器科、リウマチ科、老年科、腎臓内科、婦人科等の診療科を有する体制に拡充し、また日本透析医学会教育関連施設として多くの患者様に透析療法を提供してまいりました。
2021年には日本老年医学会認定施設、日本認知症学会教育施設を取得し、超高齢社会特有の様々な疾患や問題に取り組んでおります。
医療を取り巻く環境は、超高齢社会・少子化に伴う労働生産人口の減少、質と結果を求められる診療報酬改定など非常に厳しいものとなっており、中小規模である当院にとっても難しい時代を迎えております。
そんな中、当院の理念である「安全で安心な医療、看護の提供」を行うために、真の意味で「心理的安全性」を備えた職場環境を整え、スタッフだけでなく来院される患者様・御家族に選ばれる病院を目指しております。
これまでの透析療法のみならず、超高齢社会のニーズに応えられるよう、大病院にはないフットワークとアイデアを駆使し、近隣医療施設、在宅医療や地域との連携を密にした質の高い医療を提供していきます。