2025年3月1日より特定医療法人竹下会 竹下病院理事長へ就任いたしました。
当院は1947年より高知の地で開業し、2017年に建て替えを行い新病院となりました。この間、外科、泌尿器科、リウマチ科、老年科、腎臓内科、婦人科、循環器内科等の診療科を有する体制に拡充し、また日本透析医学会教育関連施設として多くの患者様に透析療法を提供してまいりました。
2021年には日本老年医学会認定施設、日本認知症学会教育施設、2024年には日本循環器学会研修関連施設を取得し、超高齢社会特有の様々な疾患や問題に取り組んでおります。
医療を取り巻く環境は、超高齢社会・少子化に伴う労働生産人口の減少、質と結果を求められる診療報酬改定など非常に厳しいものとなっており、中小規模である当院にとっても難しい時代を迎えております。そんな中、当院の理念である「安全で安心な医療、看護の提供」を行うために、真の意味で「心理的安全性」を備えた職場環境を整え、職員だけでなく来院される患者様・御家族に選ばれる病院を目指しております。
大病院にはないフットワークとアイデアを駆使し、近隣医療機関や介護施設、地域との連携を密にした質の高い医療、介護の提供および調整を行ってまいります。
これからの竹下会にご理解とご支援賜りますようお願い申し上げます。
1947年外科専門病院として発足した竹下病院もやがて約80年を迎えようとしています。
お陰さまでこの間変遷を重ね発展することができましたのも、ひとえに皆様のご支援の賜物と深く感謝申し上げます。
外科医療、特に消化器外科部門も時代と共に目覚ましく進歩し、現在では胃がん・大腸がんを主体とする消化器がんは、患者さまの負担の少ない腹腔鏡での内視鏡手術、更にはロボット手術が主流となっています。当院でも高知大学医学部外科教室と連携し、術後の化学療法を含む最新の治療に積極的に取り組んでいます。更に他の領域のがんについても、高知大学医学部専門担当科はもちろん、高知医療センター・高知赤十字病院・近森病院等との連携を図り皆様のご要望にお答えして参ります。また、これらの医療機関は高度急性期の疾病を取扱う救命救急センターを併設して居り、その後方病院として亜急性期、回復期の患者様の後方支援の役割も担って連携を保っています。
当院は1985年より新たに慢性腎不全による透析医療に取込む透析医療施設でもあります。慢性腎臓病のみならず各種要因による腎不全に対する腎代替療法として、患者様のQOL維持向上のため慢性維持透析を主体に努めて参ります。関連する腎臓内科、泌尿器科のみならず循環器科、老年病内科、リウマチ科、整形外科、皮膚科、リハビリテーション科を併設致しております。更に検診部門として、一般健康診断、会社従業員検診、成人病検診等、特に日本人の死亡原因の多くを占める各種がん検診(消化器がん、肺がん、前立腺がん、婦人科がん等)に力を入れ、人間ドッグを含め当院の総力を結集して取組んでいく所存です。又、在宅部門として、訪問看護ステーション(芽生)、居宅支援事業所(わかば)、デイサービス(たけのこ)による在宅ケア、各老人保健収容施設との連携や訪問診療に積極的に取り組んでいます。
このように、医療のみならず介護福祉にも時代に即して皆様のお役に立てる病院として精一杯努力を重ねて参りますので、倍旧のご支援、ご鞭撻を賜りますことをお願い申し上げます。